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サテライトサイトとは。SEO効果とペナルティについて

マーケティング
2023年6月22日

検索エンジン最適化（SEO）には内部施策と外部施策があります。
内部施策は、Webサイト内のコンテンツや構造を最適化することで、検索エンジンのクローラーがWebサイトを効果的にクロールし、最適なインデックスを手助けする為の施策になります。一方、外部施策とは、Webサイトの信頼性や権威性を向上させ、他のWebサイトからのバックリンクやソーシャルシグナルを増やすことで、検索エンジンの評価を高める施策になります。

検索結果の上位表示の指標は数多くあるのですが、関連するサイトからの被リンクが多い方が、上位表示されやすくなる、という傾向は昔から変わっていません。その為「サテライトサイトを作って上位表示を目指しましょう」という話を聞くことがあるのですが、絶対におすすめしません。今回はその理由を紹介したいと思います。

1 サテライトサイトとは
2 ペナルティを受けることがある
3 Webサイトの資産にならない
4 上位表示が目的ではないサテライトサイトならOK
5 まとめ

サテライトサイトとは

SEOの上位表示を狙う意味での「サテライトサイト」とは、複数のサイトを用意して、上位表示させたいメインのサイトに向けてリンクを張る施策のことを言います。これにより、メインサイトは自作自演の被リンクを獲得することで、外部施策の一つとして実施されることがありました。

また、関連性のないサテライトサイトから被リンクを受けてもあまり意味がない為、メインサイトと関連性のあるテーマからリンクさせる傾向にあるようです。

SEO目的とは別の「サテライトサイト」としては、企業やブランドが新しい市場に参入する際に、特設サイトのような形で、その市場におけるブランド認知を高めるために、複数の小規模なWebサイトを構築するような意味合いとしても使われます。

ペナルティを受けることがある

SEO目的で構築したサテライトサイトにより、メインサイトを上位表示させることも出来たのは昔の話になります。サテライトサイトは、特定のサイトにリンクを張ることで被リンク数を増やし、上位表示させることが目的となっています。

Googleも、そのような「ユーザーの為にならないようなサイトが増えることは望ましくない」と考えており、サテライトサイトだけでなく、リンク先のメインサイトにもペナルティを与えています。ペナルティが与えられると、メインサイトが上位表示されるどころか、検索結果から除外されてしまい、訪問者数が激減してしまうという恐ろしい事態になりかねません。。。

ただ、今でもサテライトサイトを制作して、それとなく被リンク増やし、少しでも上位表示をさせよう、というサイトは多く存在しています。一時的に上位表示出来たとしても、いつペナルティを受けてもおかしくない、という状態ですので、そのようなリスクを冒す価値があるかどうかを考慮する必要があります。

Webサイトの資産にならない

自らがサテライトサイトを制作するなら別ですが「サテライトサイトを制作して上位表示しませんか？」というようなSEO業者さんに制作してもらったサテライトサイトの場合には、契約が終了した時点でサテライトサイトはなくなってしまいます。

ほとんどのサテライトサイトの場合、定期的にコンテンツをアップしていき、独自のコンテンツを増やすことで、ペナルティを回避しようとすると思います。その記事を追加したり、サイトの維持をする為の費用を毎月支払うことになると思いますが、契約を終了した時点でサテライトサイトはなくなってしまう為、ずっと契約を継続し、ランニングコストを払い続ける必要があります。

毎月10万～20万円程のランニングコストを払い続け、ペナルティを受けたらサイトが表示されなくなってしまう、というリスクを背負うことに意味があるのでしょうか。それならば、自社サイトにコンテンツを追加したり、オウンドメディアを運用することをおすすめします。運用次第では、被リンク数も増やせますし、ドメインを育てることも出来、さらには追加したコンテンツはWebサイトの資産となることが一番大きいと思います。

>> オウンドメディアとは。運用のメリットとデメリットの紹介

上位表示が目的ではないサテライトサイトならOK

先ほども紹介しましたが、SEOでメインサイトを上位表示する為にサテライトサイトではなく、特設サイトのようなブランド認知を高めるためのサテライトサイトならペナルティを受けることはありません。

このようなサテライトサイトを利用して、メインサイトでは実施出来ないような、ユーザーとのコミュニケーションをとる為のサイトであったり、情報を発信するようなサイトを制作することで、新たなユーザーとの接点を持つことが出来るようになります。

まとめ

サテライトサイトの数を増やしすぎず、各サイトで質の高いコンテンツを発信するようにしたところで、メインサイトを上位表示することが目的に作られたサテライトサイトであることに違いはありません。その為、Webサイトの上位表示を目的にした「サテライトサイトを作りませんか？」という話があったら、上記のようなリスクがあることを考慮しましょう。