プロジェクト管理（進捗管理）

• システム開発
• 2021年4月7日

私は直近の2年ぐらいPMOとして業務に携わっています。
これまでPMOとしての経験はありませんが、現場で様々なことを学べたので
学んだことをアウトプットしたいと思います。

PMO（Project Management Office）とは何ぞや？

日本PMO協会によると、組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システムと定義されています。
一般的なPMOの主な役割は以下の通りです。

１．プロジェクトマネジメント方式の標準化
２．プロジェクトマネジメントに関する研修など人材開発
３．プロジェクトマネジメント業務の支援
４．プロジェクト間のリソースやコストの各種調整
５．個別企業に適応したプロジェクト環境の整備
６．その他付随するプロジェクト関連管理業務

私のプロジェクトでは体制上、PMとPLを配置しPMOと一緒に
プロジェクトを回すというイメージです。

PMO導入のプロジェクト現場でのメリット

メリットとしては、以下の点が挙げられていました。

・プロジェクト教訓・手法・ベストプラクティスの共有
・プロジェクト品質の高度化
・プロジェクト関連リソース確保・調達の迅速化
・プロジェクトスケジュール管理の高度化
・プロジェクトスコープ管理の高度化
・プロジェクトコスト管理の高度化
・プロジェクトリスク管理の高度化
・プロジェクトメンバーとのコミュニケーションの高度化
・プロジェクトステークホルダー管理の高度化

実際に私もPMOとして進捗、品質、コスト、リスク、課題、変更、構成、要員、コミュニケーションなどの管理を行っています。
今回は進捗管理について焦点を当てたいと思います。

進捗はWBSを作成し、週次でEVM（Earned Value Management）算出・分析を実施して管理しています。
EVMは作業工程や成果物などを全部コスト換算して、それに対する｢計画(予算)｣「実績(成果をコスト換算したもの)｣｢実際に消費したコスト｣を比べることで、｢どれくらい進んだか｣｢いくら、かかったか｣などを把握する手法です。
用語として聞いたことはありましたが、実際にプロジェクトの進捗管理に使うのは初めてで、
慣れるまでは結構苦労しました。

EVMの用語

EVMの用語を以下にまとめます。

週次で進捗確認会を実施しており、EVM分析に基づき進捗状況を確認しています。
EVM分析をすることで、プロジェクトの進捗を客観的に把握することが可能となります。
個人的には以下の点に注意していました。

・進捗：SV値の具合
・コスト：CV値の具合
・完了時予測：EACの具合
・前週との差異

これらは先々のリスク管理（リスクの芽を早めに摘む）に繋がると考えています。

参考情報として、私の携わったプロジェクトでは、上記で記載した値を使用してEVMをグラフ化していました。

以上、進捗管理についての紹介でした。

飯田

大学では経済学を専攻。卒業論文でIT革命について執筆。
就活でPCを触ったぐらいの経験で中堅SIerに入社。
新人のころは主にテスト担当、その後Java言語での開発を経験。
現在のメインはマネジメント業務全般。
好きなもの：スポーツ全般、ライブ・フェスに行くこと
愛読書：週刊少年ジャンプ（マッシュル、僕とロボコ推し）

関連記事