2022年のSEO対策の動向
- WEBサイト制作
- 2022年11月30日
WEBサイトを運営していると、SEO対策が重要になってきます。
SEO対策といっても、結局は閲覧しているユーザーの為におこなうものなので、「検索エンジンに向けての対策」というよりかは、如何にユーザーに対して、求めている情報を提供するか、ストレスを与えないようにするか、新鮮な情報を提供するか、見やすいページを作るか、ということが重要になってきます。
検索エンジンのGoogleも、そのようなユーザー目線で、検索エンジンの仕組みを常にアップデートしています。その為、どのような指標が重要視されるかを把握することで、ユーザーがどのようなWEBサイトを求めているのか、という傾向が分かってきます。2022年のSEO対策は、どのような変化があったのか紹介したいと思います。
2022年 Googleのアップデート一覧
2022年2月 「PC版 ページエクスペリエンスアップデート」
2021年に、先行してモバイル向けに導入された「Core Web Vitals」が、PC版(デスクトップ)の検索結果にも導入されました。LCP(Largest Contentful Paint)は、ページの読み込みが開始されてから2.5秒以内にメインコンテンツを表示する必要があります。FID(First Input Delay)は、ユーザーがアクションを起こしてから0.1秒以内で反応する必要があります。CLS(Cumulative Layout Shift)は、読み込まれたレイアウトのズレが0.1以内の必要があります。
簡単に言うと「ユーザーを待たせてストレスを与えないようにしましょう」ということですね。なるべく読み込まれる画像やJavaScriptなどは軽くしたり、遅延読み込みをさせることで、すぐにコンテンツが表示されるようにすることを心がける必要があります。
2022年5月 「コアアップデート」
Googleのアルゴリズムの大幅なアップデートになります。Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)といった内容を踏まえたアップデートの改善が行われています。「専門的なサイト」「専門的な職や資格を持っている人」「誰がこの記事を書いたか、という透明性」を満たすことが重要になります。
2022年8月 「お役立ちコンテンツアップデート(Helpful Content Update)」
検索エンジン向けのSEO対策として公開されているような、役に立たないコンテンツを排除する為のアップデートになります。その為、自動化して作成しているような記事や、SEO対策として検索エンジン用に作られたコンテンツ、要約しているだけの記事やトレンドだけを投稿しているような記事は、ページ単位でなくサイト全体に順位が影響を受けるようです。
ただ、こちらのアップデートは、まだ日本の検索結果には適用されていないようですが、順次、日本を含む他の国にも適用されるようです。(追記 2022年12月に日本にも適用)このように、検索結果の順位ばかり考えてSEO対策を実施するのではなく、WEBサイトを閲覧しているユーザーに役に立つようなコンテンツを配信することが重要になります。
・有用なコンテンツの更新についてクリエイターが知っておくべきこと(Google 公式ブログ)
https://developers.google.com/search/blog/2022/08/helpful-content-update?hl=ja
2022年9月 「コアアップデート」
Googleのアルゴリズムの大幅なアップデートになります。5月と同様にE-A-Tをメインに改善が行われているようです。
2022年10月 「スパムアップデート」
Googleのウェブ検索のスパムに関するポリシーに準拠していないサイトを排除する為のアップデートになります。主に、不正な行為をおこなって、検索結果の順位を上げようとしているサイトが対象になりますので、普通にWEBサイトを運営している限り、こちらのアップデートで影響は受けません。
例えば、隠しテキストや隠しリンクを散りばめたり、キーワードの乱用・外部リンクの購入、検索結果に表示されやすくする為に記事を自動的に生成している、無断で複製されたサイトやマルウェア・悪意のある動作をさせている、内容の薄いアフィリエイトサイトなど、が該当します。
ポリシーに違反しているサイトは、検索結果の掲載順位が下がったり、まったく表示されなくなったりします。
・Googleのウェブ検索のスパムに関するポリシー
https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies
・コア アップデートを含む Google アルゴリズム アップデート履歴のリスト
https://developers.google.com/search/updates/ranking
2022年12月 「お役立ちコンテンツアップデート(Helpful Content Update)」
8月に英語コンテンツのみに適用された、役に立たないコンテンツを排除する為のアップデートが、日本を含むその他の言語にも適用されました。
さらに、今までは検索評価ガイドラインは「E-A-T」となっていましたが、新しく「E-E-A-T」となり、Experience(経験・体験)が追加されました。単純に専門性・権威性・信頼性ある人(サイト)が書いた記事よりも、「経験・体験」に基づいて書かれた記事の方が信頼度が高く、検索したユーザーの検索意図を達成できる、という評価になりました。
とはいえ、アフィリエイト目的で、実際に体験して書かれた記事が上位表示されやすい、ということではなく、専門性・権威性・信頼性が根底にあると考えられます。
2022年のSEO関連の主な話題
サイトの間借り(寄生サイト)問題
大手サイトで間借り(寄生サイト)をするサイトが増えているようです。大手サイトも場所を貸すことで料金を得ることができ、間借りする方も検索結果の上位に表示されやすくなります。
以前、市区町村の公式サイトで、広告枠として良質な外部リンクを得られる、ということが話題になりました。こちらも市区町村は広告費を得られますし、出稿した側も外部リンクを得られて、SEO対策になる、ということが問題になっていました。
もちろん、Googleもこのような問題には対応しており、現在ではこのような外部リンクは意味がなくなっています。また、このような外部リンクには「nofollow属性」をつけることが推奨されています。
この事象と同様に、大手サイトのサイト貸もGoogleは問題視しています。貸す方も借りる方にも、ペナルティが与えられる可能性がありますので、このような話が来た場合には、避けるようにしましょう。
JavaScriptによるダイナミック レンダリングについて
Googleの検索エンジンは、JavaScriptをレンダリングして、インデックス出来るようになっているとは言いますが、やはり完全ではありません。その為、可能な限りJavaScriptで動的に表示することはおすすめしていないようです。
そのような意味では、CSSによって非表示にされているコンテンツも、Googleの検索エンジンは認識できない可能性もありますので、重要なコンテンツは非表示にしておかない方が良いかもしれません。
・ダイナミック レンダリングを実装する
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/javascript/dynamic-rendering
まとめ
Googleも、検索結果にユーザーが求めている情報を提供できるように、常にアップデートが行われています。WEBサイトを運用する際には、ユーザーにも検索エンジンにも分かりやすく、使いやすいサイトを心がけて、有益な情報を提供するように心がけましょう。
以下は、Googleの検索エンジンのランキングシステムのガイドになります。
https://developers.google.com/search/docs/appearance/ranking-systems-guide
Flashの制作にハマり独学で習得。その後、都内のWEB制作会社にて、大手自動車メーカーや大手カード会社など、様々な制作を経験する。現在は、デザインだけでなく、WordPressのカスタマイズやSEOなど、制作全般に携わる。好きなものは、ブログ、テニス、ガジェット、節約
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